Ust: 内田樹×平川克美×中沢新一「がんばろう 日本の野生。」


放送内容概略

経験や五感によって継承されてきた知恵を数理的にモジュール化して保管することで、例え一度途絶えてしまっても、それを再び復興できるようにしたいというお話。

以下、内容気になった会話を要約

※細かいニュアンスは間違っているかもしれない。

  • ゼロ戦の製造工程を調べていた米国関係者が、どうしても理解出来ない工程があった。それを日本に詳しい研究者に相談した所、どうやら西陣の工程を取り入れていることが分かった。(中沢新一)(*1)
  • 更にその西陣には捕鯨文化によって蓄積された知恵が大いに活かされている。
  • 完全に電子化された部品製造ラインはブラックボックスのようなもので、完成品が出てくるまで何が行われているか良く分からない。だから最終的な状態を見ないとエラーが起こったかどうか判断がつかない。僕の見学した工場は、この製造ラインの横に、嘗て同じ工程で使われていた機器を並べて配置してある。それを見た熟練工は、この工程でこの臭いはおかしいと言った経験則でエラーを察知できる。その工場は欧米の有名自動車メーカー(*2)が直接商談に来るほど高度が技術を持っている(平川克美)
  • 大和朝廷が隼人や熊襲、蝦夷と言った敵対部族を討伐する際に作った道は戦うための道だった。だから生活者の道や水上交通とは違って山も川も関係ないとても直線的で合理的な道路だった。でもそれは討伐が終わって百年で廃れてしまう。この後、今日の新幹線や高速道路の敷設まで約千年もの間、その合理性は復活の機会を待たなければならない。人間が使い続けるものは、決して直線的、合理的であるとは限らない(内田樹)

*1)福田歓一という思想家から聴いた話だそうで、どの書籍で確認できるか問うたところ、自分で探しなさいと言われたらしい。
*2)確かクライスラーとポルシェだったと思う。

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