高齢化社会における秀逸な宣伝文句

いま、90歳以上の高齢者の書籍が立て続けに出版されているそうだ。

僕ははじめ、どうせまた高齢化社会を考慮して、多くの人々に訴求できるビジネスを考えたのだろうと思った。
しかし違った。今回の謳い文句、それは「戦前戦中戦後の激動を知っている日本人の声を聞ける内に聞こう」というのである。

正直、やられたと思った。浅はかな自分が恥ずかしくなった。

確かに前者の理由がないわけではないだろう。しかし、後者の訴求性は日本人にとって並大抵なものではない。様々な主義思想を持つ人間がいる世の中で、その偏りなく、誰もが彼らの体験談には耳を傾けたいと思うだろう。誠実さとビジネスセンスが共存している訴求性に僕は感嘆してしまった。

消費税反対。原発ゼロ。そういった一部のイデオロギーや危機意識に訴える安易なビジネス戦略が跋扈する現状において、これは一歩も二歩も抜きん出た秀逸な宣伝文句ではないかと思う。

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