Youtube「じっくり学ぼう!日本近現代史」が小ネタ満載で楽しい

じっくり学ぼう!日本近現代史(倉山満)
http://www.youtube.com/watch?v=87T5ed7-Oao&feature=share&list=PLgWDZ7Z_8LQbjFmQ9O4VEYPqgXuIMopGL

Youtubeで「じっくり学ぼう!日本近現代史」というシリーズを見ています。

ゲストに倉山満氏(憲政史の専門家)を招いて近現代史を振り返るという内容なんですが、のっけから「近現代史をペリー来航からはじめるなんてナンセンス!」とのたまい、戦国時代の世界情勢から話が始まります。

しかし、これがなかなか興味深くて、例えば、日本とキリスト教の関係性。キリスト教といってもいくつかの宗派があって有名なのはカトリックとプロテスタントですよね。この違いが理解できると、豊臣秀吉の伴天連追放令や、江戸幕府による鎖国が、実はカトリックだけを追放しようとした動きであることが理解できて、だからこそオランダ(プロテスタント陣営)が貿易を許されていたんだというふうに合点がいく。では、なぜカトリックだけが追放される結果となってしまったのか……。というような感じで、世界の流れを意識した日本史に触れることができます。

そうして話が進むと、世界の覇権争いと日本が密接に連動している状況がまじまじと見えてきます。

例えば、アヘン戦争が当時の日本の知識人に強い危機感を与えたことは、かなり有名だけど、ペリー来航時の航路が「太平洋航路」ではなく、実は大西洋方向からだったとかね(*1)。これ、僕は全然知りませんでしたが、アメリカの当時の状況をしらないから、そういう側面が見えてこないと指摘されると、ズキンときますね。歴史をおさらいしながら、学校で教わらない小ネタも聞ける、とても良い企画だと思います。

軽く補足をしておくと、この映像を制作したのはCGS(チャンネルグランドストラテジー)というチャンネルで、開設者は「龍馬プロジェクト」の会長である神谷宗幣氏です。

ちなみに、「龍馬プロジェクト」というのは全国の若手議員が自発的に集結した政治団体の一種で、先日、美濃加茂市で最年少市長となった藤井浩人市長も、実はこのプロジェクトの参加者だったりしますね。

「龍馬プロジェクト」がYoutubeチャンネルをはじめた真意は推し量れませんが、ともかく、このシリーズに関してのみ言えば、地球という大きな枠の中で日本がどのように歩んできたのかを理解するのに、とても良い教材になると思います。


*1) 航路は「ペリー 航路」でググると早い。太平洋を通らなかった理由は、その当時、まだアメリカ大陸が開拓途中で、西海岸に海軍基地がなかったことと、蒸気船の能力で太平洋横断は無謀だったから。

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