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7月, 2013の投稿を表示しています

商店街の片隅で奏でられる本当の音楽

冨田麗香 「時代」 高円寺路上ライブ
http://www.youtube.com/watch?v=hSsgBfSbx8s
何が良いって、行き過ぎた通行人が名残惜しげにふらふら戻ってきて、投げ銭して何もなかったかのように去って行くその感じだと思う。

都会の雑踏と人並みと、それが生み出す独特の孤独に、音楽がほんの一時したたり落ちて、潤って、ふっと眠っていた人情みたいなものが沸き上がってくる。うまく言えないけど、そういう儚い暖かさ。

こういうところにこそ「音楽」があるんだろうなあ。CDとかレコードとか、データとか、そういう極めて経済的に規定された系ではなくて、もっと自由な、いや、抑圧された実世界のほんの隙間で生み出される、感覚器官を直撃する人間臭い血肉のような芸術こそが、僕たちを貫き、癒し、勇気づけるんだろう。もっと言えば、その双方向性を含んだ全体が芸術なんだろう。

この映像には、たぶん生きているど真ん中の人間模様が映し出されていると思う。少しだけ泣いてしまった。

明治期から昭和までの新聞が読めるデータベース

神戸大学附属図書館 デジタルアーカイブ 【 新聞記事文庫 】
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/sinbun/index.html
新聞記事文庫なる新聞データベースを神大が公開しているのを最近知った。

「新聞記事文庫」は、神戸大学経済経営研究所によって作成された明治末から昭和45年までの新聞切抜資料で、「新聞切抜文庫」とも呼ばれています。六十年以上にわたって営々と積み上げられた切抜帳は約3200冊、記事数にすれば約50万件という膨大な量になっています。―― 新聞記事文庫とは?
ということで、資料としての価値は言わずもがな、画像データとテキスト化されたデータの両方を公開しているのにも好感が持てます。なにより、アカデミックな立場にいる自分たちが、今のデジタル化社会において何をすべきなのかを考え、実際にそれを果たそうとしている気概が感じられます。素晴らしいですね!

TV小僧の閉鎖に思う

TV小僧
http://veohdownload.blog37.fc2.com/
「TV小僧」という知る人ぞ知るテレビ動画キュレーションサイトが更新を終了した。ネット上に日々大量にアップされる国内テレビ番組へのリンク紹介を、かれこれ6年間も続けていた。

終了の報告記事がアップされると、そのコメント欄には管理人の労をねぎらう温かいメッセージが数多く寄せられた。特に海外在住の日本人からのメッセージが目立つ。日本のテレビを見るのにとても助かった、ありがとうと、心からの感謝の思いが伝わってくる。

本日を持って更新停止します。ありがとうございました。|TV小僧
http://veohdownload.blog37.fc2.com/blog-entry-17550.html
テレビ番組へのリンクを紹介するサイトなどは、いまや多数存在しているし、それらと比べれば、TV小僧の紹介する動画数は圧倒的に少ない。しかし、それでもTV小僧は選ばれ、愛され続けてきた。その理由は、TV小僧が極めて独自路線を突き進んできたことにある。定番のバラエティー番組を紹介する傍らで、硬派な番組をコンスタントに紹介し続けてきた。

実は前述で「テレビ動画キュレーションサイト」と紹介したのはこのためで、取り上げる番組の方向性に管理人の趣向が大いに反映されていた。それは一見デメリットのようにも見えるのだが、しかし、だからこそ、機械的な更新とは全く違う色彩と人間味が加わり、熱烈なファンを生み出してきたのだと僕は確信している。

例えば、NHKで放送している「クローズアップ現代」や「NHKスペシャル」。日本に住んでいる人ですら一部地域でしか視聴できない「そこまで言って委員会」や「たかじんNOマネー」「ビーバップハイヒール」といった一癖も二癖もある番組の紹介に加え、どうのように探してくるのかわからないのだが、たまに放送される良質なドキュメンタリーを相当な頻度で拾い上げ、届けてくれた。そういうサイトを僕はTV小僧以外に知らない。

ただ、周知のこととは思うのだが、このような類のサイトは法的に限りなくグレーに近い。それは否定しようがない。そもそも、テレビ番組の映像をネット上にアップロードする行為自体が違法であり、それをそれとわかっていながらアクセスする行為も違法となった現在、このサイトの存在もそう長くはないことを多くの常識ある人は…