狂っているのはマキシマムザホルモンか現代社会か

マキシマム ザ ホルモン - え・い・り・あ・ん
http://www.youtube.com/watch?v=TdwT5JlH8gM

マキシマムザホルモンをかなり遅れ気味に見ているんだけど、なんとも言えない魅力があった。

世のお年を召した方々には、ひどく醜悪な音楽に映るかもしれない。お子様をお持ちのお母様方からは、有害のレッテルを貼られてしまうかもしれない。

しかし、こういう歌を歌ってはいけないと、誰かが決めただろうか。例えば彼らの曲は歌詞が全く聞き取れないけれども、歌詞が聞き取れなければ歌ってはいけないなんてルールは、どこかにあっただろうか。

僕たちがルールだと思っている多くの決まり事の中には、従う必要のないルールがたくさんある。個々人の内側に「ルール」としてそれらがごちゃまぜになって存在していて、多くの場合、それは明確に振り分けられていない。破ってはいけないルールの隙間に、守る必要などないルールが挟まっている。歯に食べかすが引っかかっているその気持ち悪さを、彼らは気付かせようとしているように思えた。

言ってみれば、「型破り、のち、時々世界が正常と名付けるもの」というような感じで。

この世でもっとも異常な状況とはなんだろうか。彼らの音楽だろうか。いや、世の中が画一化することだ。特定の価値観以外の存在が否定されることだ。特定の物事に対して反論するのをためらうような状態のことだ。

マキシマムザホルモンの異常性は、現代社会の異常性と相関している。つまり、彼らが狂っているのは、正常に見える世界が実は狂っているからであり、作用反作用の関係として世界の異常性がそこには示されている。彼らを心底愛しているファンは、そのことをきっと理解しているのだろう。

彼らはきっと、アンタ何いってんだよwwwとか言うはずだけど、間違いなくそうなんだ。断言していい。

あなたもこの曲を最後まで聴けばきっと分かる。と思う。

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