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2013FNS歌謡祭の奇跡「三谷幸喜の熱唱」

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2013 FNS歌謡祭 - フジテレビ http://www.fujitv.co.jp/FNS/index.html 2013年のFNS歌謡祭が終わった。オフィシャルサイトにはデカデカと最高視聴率獲得の文字が踊る。視聴率に対する世間とテレビ局とのギャップに、なんともいえない残念さを感じたりもするけど、まあ、そんな話いいですね。 昨年(2012年)のFNS歌謡祭の最大の収穫は MIYAVIだった わけだけど、今回の収穫は何と言っても三谷幸喜だろう。 三谷幸喜がAKBを従えて彼女たちのメジャー第18弾シングル「Beginner」を熱唱した。文字通りの熱唱だった。そのあまりの熱唱具合に、ネット上では放送直後からすでにネタ化されて、「放送事故だ」「何やってんだこいつwww」「下手すぎるwww」「AKBの曲が台無し」などと、なかなかひどい言われようである。 なぜだろう。僕の感じた感動からは大きな隔たりがある。 僕は、あのパフォーマンスを見ながら笑い、そして泣いた。決して「笑い泣き」ではない。笑っていたはずなのに、なぜだか目頭が熱くなって、涙がこぼれてしまった。それほど素晴らしいパフォーマンスだったと断言できる。あれを最高の喜劇と呼ばないなら、この世のなにを喜劇と呼べばよいのだろう。 三谷幸喜は、舞台芸術の特に喜劇という分野にずっと向き合い続けてきた人だ。そんな彼のパフォーマンスには力強さと説得力とがあった。ひとつを深く突き詰め続けた人間にしか纏えない強烈なエネルギーが放射していた。 なぜそれがこんなにも伝わらないのだろう。僕は歯がゆさを感じる。芸術は、見る側にもそれなりに感性が求められることは言うまでもないことだが、その意味では、テレビを見る視聴者こそが劣化してしまっているのかもしれない。あるいは、テレビがそれを延々とミスリードしてきた結果なのか……。いや、どちらが鶏で卵なのかという面倒な話題は今回は取り置くこととしよう。 喜劇についての知見で言えば、「男はつらいよ」で知られる山田洋次監督は「この住みづらい世の中にあっては、笑い話の形を借りてしか伝えられない真実というものがある。」と言った。 また、芸術を受け取る側の態度について言えば、爆笑問題の太田光は、敬愛する黒澤明について「彼の作品で意味がわからなかった時には、自分の方が彼についてい

コンテンツビジネスで起業するための助成金「J-LOP」

メモメモ。 日本コンテンツの海外展開を企図した事業への助成金支援システムだそうです。 J-LOP http://j-lop.jp/ 関係機関は、 経産省・総務省・外務省・JETRO(日本貿易振興機構)・観光省 何も補足する必要のない顔ぶれ。 対象者は、 1. 日本の法令に基づき設立された法人 2. 日本国民または永住者 助成金額は、 総額約155億円(ローカライズ支援:約95億円・プロモーション支援:約60億円) エントリー期間は、 受付開始:平成25年3月19日(火) 受付終了:平成26年2月28日(金)

「美貌の青空」と「51%プラトニック」の共通点

坂本龍一の「美貌の青空」という曲があります。 坂本龍一 Ryuichi Sakamoto - 美貌の青空 (Bibo No Aozora) http://www.youtube.com/watch?v=gbMOz1z9TEE それをアレンジして大貫妙子とコラボレーションしたバージョンがとっても好きなんですが、日本語の美しい響きにピアノの旋律が相まってなんとも言えず素晴らしいです。 Taeko Ohnuki & Ryuichi Sakamoto - Bibo no Aozora (大貫妙子 & 坂本龍一 - 美貌の青空) http://www.youtube.com/watch?v=778qIIA8T6c で、話は変わりますが、最近アイドルグループが異常なほど大量に乱立していまして、「姫carat」というグループもそんな内の一つなんですが、ここの「51%プラトニック」がいい感じにジャパニーズポップスなロックです。SCANDALほどバンドテイストは強くないけど、それでもライブで生演奏するくらいには本気です(クオリティはさておき)。 姫carat「51%プラトニック」(ショートバージョン) http://www.youtube.com/watch?v=Pnlm89_WMCY で、その曲のサビがなんだか耳から離れなくなってしまって、調べてみたら作詞が「美貌の青空」と同じ売野雅勇でした。彼は例えば河合奈保子とかチェッカーズとか、随分いろいろ作詞してます。いまもう60歳超えているんですが、センスって色褪せないんですね。そういえば確かに少しチェッカーズっぽさがあります。

Nコンの映像はオフィシャルサイトで自由に視聴できる

Nコン2013 http://www.nhk.or.jp/ncon/index.html 今日はNコンこと、全国学校音楽コンクール「中学生の部」の放送日です。14時から17時まで。書き出してみると多少長丁場ですが、生徒たちの青春を掛けたエネルギーの放出を感じる時間というのは、正直、至福以外の何ものでもない。 本日は溜まった仕事をこなしながら楽しみたいと思います。 ちなみに、放送が確認できなくても、 Nコンのウェブサイト に行けば映像はすべてアーカイブされているので、いつでも自由に見ることができます。(まだ多少の制約はある) 僕はこれは本当に素晴らしい試みだと思うし、今の時代にNHKこそがやるべき役割を実直に実現した最たる例だと思います。 Nコン本舞台のために切磋琢磨してきた生徒、それを応援した友人、教師。そしてなにより家族。そういった多くの関係者たちが、いつでもどこでも見られるようになったわけです。たとえばお正月。里帰りした孫の晴れ舞台を祖父母は一緒に楽しむことができる。こういう人と人とを繋ぐ機会へ関与していく姿勢こそ、ネットのきらめきのはずです。現状は残念ながらまだスマホからの視聴はできないので、そのあたりには改善の必要性が感じられます。 ともかく、やっぱり僕はライブ感がプラスされる本番をできる限り見たいんですが。

あまちゃんに紐づくすべてがアイロニカル

ベイビーレイズ 暦の上ではディセンバー 投稿者 plutoatom1 「暦の上ではディセンバー」をはじめて通して聞いたんだけど、構成に驚嘆してしまった。いまの感情をひと言で言うなら「儚い」なんだろうか。 なんていうんだろう。そもそもあまちゃんに登場するメタアイドルが歌っているってだけでだいぶ皮肉たっぷりなのに、さらに実在するアイドルグループにも歌わせてしまうっていう。 いやね、きっと事務所やレーベルとしてはこの期を逃さず儲けようって話なんだろうけど、そういう大人の事情まで含めてすべてネタに包摂してしまうような構成してるじゃないですか。端的に言うなら、いまの人気アイドルの特徴を混ぜあわせた嘲笑的な構成です。 だから、ちょっとうまく言えないけど、架空の世界と現実世界の境がものすごく曖昧になってて、アイドルという存在の本質的なものが痛々しいほどに顕になっているのに、そんなのお構いなしに現実が動いていて、地下的なアイドル業界にお金流れまくってアイドル乱立してるし、その傍では初音ミクという偶像の究極体が熱狂とともに並走してたりするでしょ。なんですかこれ。 大友さんもクドカンさんもこれ偶然ですとかいうんですかね。いやいや、やめてくださいよ、ほんと。完全に狙ってたでしょ。とんでも人たちだ。 結論すると、あまちゃんに紐づくすべてが骨の髄までアイロニカルだと思います個人的には。AKBとかももクロのファンからなぜ文句の声が上がらないのか、とってもとっても不思議なんだけど、もしかしてみんな心広いのかな。 まあ、どうでもいい。面白いからいい。世界のどこよりも面白い。日本に生きててよかった。

[ ベストパフォーマンスのススメ ]五輪真弓 - 恋人よ

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五輪真弓 Itsuwa Mayumi - 恋人よ http://youtu.be/vnjEKojqgVc かつて放送されていた音楽番組「夜のヒットスタジオ」から、五輪真弓で「恋人よ」です。Youtubeで見られる五輪真弓ではこれが最高じゃないかと思う。 歌い手・演奏・演出、どれもがお互いを引き立てあって、最高のパフォーマンスに仕上がっています。心の奥の方がブルブルくる。たまらない。 このクオリティで生放送で、音楽が聞けるなら、僕は音楽番組みると思うんだけどなあ。

大森靖子という表現者

大森靖子 -「青い部屋」「高円寺」@ヲルガン座 http://youtu.be/AZiX4cdNWD4 うわー、大森靖子ですって。初めて聴いたんですが、いい。たまらない。絶妙なラインをたゆたっていく。このフラフラしたバランス感、すごい好き。 なんだか彼女、一部では天才天才と言われていたりするみたいなんだけど、言いたくなる気持ちもわからないではないんだけど、でも、そういう評価の仕方って、なんだかね。 「俺、こういう変わり種も理解できます」みたいな感じね。「神聖かまってちゃん」なんかもそうかもしれない。彼らや彼女を好きというより、彼らを評価できる自分が好きみたいな。個人的にそういうのがとてもいやです。いや、まあ、芸術をどう楽しもうがいいんだけど。 でも、自分が強烈に心打ち抜かれた類の人たちを、そういう自尊心誇示するために利用されるって、やっぱり気持ちの良い物じゃないですね。神聖かまってちゃんはニコ動で暴れてたころから狂気的にすごかったし、いや、いまだってなんだかんだまだまだすごい( 神聖かまってちゃん/ロックンロールは鳴り止まないっ 2009-2013|Youtube )し、この大森靖子もそういうことなんじゃないか。人の心を撃ち抜く説得力とエネルギーを持っている。それに魅了される。もっと見たい。もっと聞きたい。 確かに語りたくなっちゃう気持ち、分かる。僕も今なんだかんだで語っちゃってる。でも、こういう類のアーティストは、やっぱり本当に心から魅了された人同士で盛り上がりたいよね。僕だって偶然、本当に偶然、大森靖子や神聖かまってちゃんからは何かを感じることができただけなんだから。他の多くのことなんて、ほとんど理解すらできていないんだから。すべてのアンテナが研ぎ澄まされている人なんて、そうそういないんだから。

東京オリンピック招致用の映像に込められた思い

TOKYO2020 FINAL Presentation FILM http://www.youtube.com/watch?v=NuukhKnYqiw 2020年東京オリンピックが決まりましたね! 招致PR用に制作された素晴らしい映像の数々がYoutube(現在はほとんど消えてしまっている)でも見られるんですが、その中でも、上記に貼り付けた最終プレゼンで流された映像は涙がにじむほど秀逸です。 世界に対して日本人選手たちが示し続けてきたスポーツマンシップ精神は、スポーツに限らず、日本人の全体があらゆる場面で示してきた倫理観を伴ってさらに説得力を増します。映像にちりばめられたエピソードの連鎖はそれをいい塩梅にほのめかします(最終的にサッカー少女が敗者に寄り添うシーンは、女子サッカー日本代表が示した有名なエピソードと重なります)。 言ってみれば、この映像の演出は日本の総力を結集させる演出と言い換えることも出来ます。ひとりひとりの日本人が、観光客として、ビジネスマンとして、平和維持活動として、また、災害時の規律ある行動によって示し続けた信頼を大いに活用している。そのコンセプトを僕は熱烈に支持し、賞賛したいと思います。 であればこそ、今回招致が叶わなかったイスタンブールとマドリッドに対して真っ先にどう振る舞うべきなのかも、自ずから決まってきますよね。 そうして実際、調印の席での挨拶において、東京招致委員会はしっかりその根幹を表明してくれました( http://www.youtube.com/watch?v=ensTIx1HgEs※現在リンク切れ )。プレゼンから調印まで、そしてきっと7年後まで一貫した姿勢を示そうという気概が伝わってきます。まったく素晴らしい!

公式MVより再生されているサマンサタバサスタッフによる恋するフォーチュンクッキー

恋するフォーチュンクッキー サマンサタバサグループ STAFF ver./ AKB48[公式] AKB48の新曲「恋するフォーチュンクッキー」をサマンサタバサのスタッフが踊ってみた動画がyoutubeにアップされているんですが、ミュージックビデオより再生されていたりします。 こういう戦略って面白いですよね。単純なアイディアだけど、現時点で90万回以上再生されていて、曲も耳に残る上に、楽しそうに踊っているスタッフたちを見たら、きっと企業イメージもアップするし、しかも、これAKBグループが公式としてアップしているんですよ。恐るべし。 他にもファンが踊ってみた動画も公式からアップされています。 恋するフォーチュンクッキー FAN Ver. / AKB48[公式]

商店街の片隅で奏でられる本当の音楽

冨田麗香 「時代」 高円寺路上ライブ http://www.youtube.com/watch?v=hSsgBfSbx8s 何が良いって、行き過ぎた通行人が名残惜しげにふらふら戻ってきて、投げ銭して何もなかったかのように去って行くその感じだと思う。 都会の雑踏と人並みと、それが生み出す独特の孤独に、音楽がほんの一時したたり落ちて、潤って、ふっと眠っていた人情みたいなものが沸き上がってくる。うまく言えないけど、そういう儚い暖かさ。 こういうところにこそ「音楽」があるんだろうなあ。CDとかレコードとか、データとか、そういう極めて経済的に規定された系ではなくて、もっと自由な、いや、抑圧された実世界のほんの隙間で生み出される、感覚器官を直撃する人間臭い血肉のような芸術こそが、僕たちを貫き、癒し、勇気づけるんだろう。もっと言えば、その双方向性を含んだ全体が芸術なんだろう。 この映像には、たぶん生きているど真ん中の人間模様が映し出されていると思う。少しだけ泣いてしまった。

明治期から昭和までの新聞が読めるデータベース

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神戸大学附属図書館 デジタルアーカイブ 【 新聞記事文庫 】 http://www.lib.kobe-u.ac.jp/sinbun/index.html 新聞記事文庫なる新聞データベースを神大が公開しているのを最近知った。 「新聞記事文庫」は、神戸大学経済経営研究所によって作成された明治末から昭和45年までの新聞切抜資料で、「新聞切抜文庫」とも呼ばれています。六十年以上にわたって営々と積み上げられた切抜帳は約3200冊、記事数にすれば約50万件という膨大な量になっています。―― 新聞記事文庫とは? ということで、資料としての価値は言わずもがな、画像データとテキスト化されたデータの両方を公開しているのにも好感が持てます。なにより、アカデミックな立場にいる自分たちが、今のデジタル化社会において何をすべきなのかを考え、実際にそれを果たそうとしている気概が感じられます。素晴らしいですね!

TV小僧の閉鎖に思う

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TV小僧 http://veohdownload.blog37.fc2.com/ 「TV小僧」という知る人ぞ知る テレビ動画キュレーションサイト が更新を終了した。ネット上に日々大量にアップされる国内テレビ番組へのリンク紹介を、かれこれ6年間も続けていた。 終了の報告記事がアップされると、そのコメント欄には管理人の労をねぎらう温かいメッセージが数多く寄せられた。特に海外在住の日本人からのメッセージが目立つ。日本のテレビを見るのにとても助かった、ありがとうと、心からの感謝の思いが伝わってくる。 本日を持って更新停止します。ありがとうございました。|TV小僧 http://veohdownload.blog37.fc2.com/blog-entry-17550.html テレビ番組へのリンクを紹介するサイトなどは、いまや多数存在しているし、それらと比べれば、TV小僧の紹介する動画数は圧倒的に少ない。しかし、それでもTV小僧は選ばれ、愛され続けてきた。その理由は、TV小僧が極めて独自路線を突き進んできたことにある。定番のバラエティー番組を紹介する傍らで、硬派な番組をコンスタントに紹介し続けてきた。 実は前述で「 テレビ動画キュレーションサイト 」と紹介したのはこのためで、取り上げる番組の方向性に管理人の趣向が大いに反映されていた。それは一見デメリットのようにも見えるのだが、しかし、だからこそ、機械的な更新とは全く違う色彩と人間味が加わり、熱烈なファンを生み出してきたのだと僕は確信している。 例えば、NHKで放送している「クローズアップ現代」や「NHKスペシャル」。日本に住んでいる人ですら一部地域でしか視聴できない「そこまで言って委員会」や「たかじんNOマネー」「ビーバップハイヒール」といった一癖も二癖もある番組の紹介に加え、どうのように探してくるのかわからないのだが、たまに放送される良質なドキュメンタリーを相当な頻度で拾い上げ、届けてくれた。そういうサイトを僕はTV小僧以外に知らない。 ただ、周知のこととは思うのだが、このような類のサイトは法的に限りなくグレーに近い。それは否定しようがない。そもそも、テレビ番組の映像をネット上にアップロードする行為自体が違法であり、それをそれとわかっていながらアクセスする行為も違法となった現在、このサイトの

食肉偽装問題に挑むドラマ「震える牛」がハンパない

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「震える牛」WOWOW連続ドラマ予告 http://www.youtube.com/watch?v=iWr8lnhyD3k WOWOWのオリジナルドラマを見たことがない人が「最近のドラマつまらなくなった」とか言うのは、まったくなんの当てにもならないと思っているんですが、そのWOWOWで先週から「震える牛」が始まりました。 これは食肉偽装問題を扱った同名の小説を映像化したもので、正直、見た直後にチェーン店でお肉料理食べられなくなるくらいの作りこみ方してます。ほんの一握りの悪が、食肉業界全体の信頼を揺るがしてしまう。その悪が生まれ得る過程には、正義や人情や既得権が入り交じる複雑な関係性が包含されている……。しびれます。 個人的に期待しているのは、監督・脚本・音楽が「マグマ」と同じだからなんですよね。え、「マグマ」をご存じない。海外ドラマ借りるくらいなら、まずこっち借りたほうがいい。絶対いい。 日本人は今すぐ連続ドラマ「マグマ」を見るべき とにかく「震える牛」の今後に期待。

Youtube「じっくり学ぼう!日本近現代史」が小ネタ満載で楽しい

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じっくり学ぼう!日本近現代史(倉山満) http://www.youtube.com/watch?v=87T5ed7-Oao&feature=share&list=PLgWDZ7Z_8LQbjFmQ9O4VEYPqgXuIMopGL Youtubeで「じっくり学ぼう!日本近現代史」というシリーズを見ています。 ゲストに倉山満氏(憲政史の専門家)を招いて近現代史を振り返るという内容なんですが、のっけから「近現代史をペリー来航からはじめるなんてナンセンス!」とのたまい、戦国時代の世界情勢から話が始まります。 しかし、これがなかなか興味深くて、例えば、日本とキリスト教の関係性。キリスト教といってもいくつかの宗派があって有名なのはカトリックとプロテスタントですよね。この違いが理解できると、豊臣秀吉の伴天連追放令や、江戸幕府による鎖国が、実はカトリックだけを追放しようとした動きであることが理解できて、だからこそオランダ(プロテスタント陣営)が貿易を許されていたんだというふうに合点がいく。では、なぜカトリックだけが追放される結果となってしまったのか……。というような感じで、世界の流れを意識した日本史に触れることができます。 そうして話が進むと、世界の覇権争いと日本が密接に連動している状況がまじまじと見えてきます。 例えば、アヘン戦争が当時の日本の知識人に強い危機感を与えたことは、かなり有名だけど、ペリー来航時の航路が「太平洋航路」ではなく、実は大西洋方向からだったとかね(*1)。これ、僕は全然知りませんでしたが、アメリカの当時の状況をしらないから、そういう側面が見えてこないと指摘されると、ズキンときますね。歴史をおさらいしながら、学校で教わらない小ネタも聞ける、とても良い企画だと思います。 軽く補足をしておくと、この映像を制作したのはCGS(チャンネルグランドストラテジー)というチャンネルで、開設者は「龍馬プロジェクト」の会長である神谷宗幣氏です。 ちなみに、「龍馬プロジェクト」というのは全国の若手議員が自発的に集結した政治団体の一種で、先日、美濃加茂市で最年少市長となった藤井浩人市長も、実はこのプロジェクトの参加者だったりしますね。 「龍馬プロジェクト」がYoutubeチャンネルをはじめた真意は推し量れませんが、ともかく、このシ

乃木坂46の深川麻衣がどストライク

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2012-09-06 - 立ちくらみ日記 http://d.hatena.ne.jp/liquidmaniacs/20120906#1346919224 乃木坂46に深川麻衣という女の子がいる。そう、この方向性なんだ僕は。あの良さが分かる人とお酒を飲んだら、きっととても盛り上がれるんだろう。 「あ、まいまいって1991年生まれなんだ。10歳違いならなんとかなるか……」などと心の隅の隅の隅の方で思ってしまった自分を「キモい」と吐き捨てつつ、群集アイドルの価値について考えていた。 いや、これは秋元康氏の功績といってしまった方がよいのかもしれないけど、「どういうタイプが好きか」みたい類の質問に困惑する人間でも、「あそこ」にはかなりの確率で答えが存在しているから、それをネット検索すれば一応話は完了するようになったと、まあ、そのあたりにあるかもしれない。

[ ベストパフォーマンスのススメ ]美空ひばり - マイ・ウェイ

マイ・ウェイ http://youtu.be/KbVSZcpN7QE youtubeで見られる美空ひばりでは、このマイ・ウェイ(フランク・シナトラのカバー)の映像が一番好きかもしれない。これをアテに日本酒のむとかね、もうたまらん。 ただ、この映像もご多分に漏れず権利系に引っかかるようで、すぐに削除される。そして誰かがまたアップする繰り返し。僕の知る限り、4年くらいそんな状態です。まあ、どうでもいいです。

Creyon Popが韓国らしいポップスを披露している

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음악중심 : Crayon Pop - Bing Bing, 크레용팝 - 빙빙, Music Core 20130216 http://youtu.be/XlD53y5Veu0 久しぶりに韓国ガールズグループネタなんですが、Crayon Popという面白いグループをいまごろ知りました。 昨年7月にデビューして、アルバムはまだ1枚しか出していないけど、ひとまず添付した「Bing Bing」を見てもらえれば雰囲気は掴めると思います。 僕の5年あまりが無駄でなかったとすると、彼女たちの曲調は真に韓国らしいポップスと言えると思う。 韓国らしさの先駆けといえばWonderGirls(*1)が筆頭に挙げられるんですが、Creyon Popは奇をてらったような演出も含めてかなり雰囲気が似ている。 WonderGirls風であること、つまりパク・ジニョンらしさは、韓国らしさに近似と言って差し支えない。これは「モーニング娘。」と「つんく」を日本的と言うのとほとんど同意です。 凋落っぷりが激しい韓国市場でこれからどうなるのか、見ものです。 *1) 韓国ガールズグループの黎明期を支えたグループで、「Nobody」が爆発的にヒットした曲なんだけど、デビュー曲「 Tell Me 」の方が「らしさ」は際立っています。イライラするけど中毒性がある感じ。

アニメ版「進撃の巨人」のクオリティが映画並

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TVアニメ「進撃の巨人」PV http://youtu.be/KKzmOh4SuBc 先日始まった「進撃の巨人」のクオリティの高さにちょっと度肝を抜かれてしまった。「第一話だけは手を抜かない」というTVアニメ界の通例を考慮したとしても、あれは驚嘆するしかない。 彼らはたぶん、映画でやるレベルの仕事を、TVアニメでやろうとしている。 作画はもちろん、映像に最適化させる演出まですべてが映画レベルの作りこまれ方だった。逆に言えば、残酷な表現も全力過ぎるから、途中でケチがつかないか心配ですらある。 しかも音楽は澤野弘之( Wikipedia )。彼は映像の魅力を最大限に引き出すことのできる、数少ない劇伴作曲家のひとりだ。有名な作品は医龍です。 いやあ、楽しみがひとつ増えました。めちゃくちゃうれしい。

ネットが芸術の時代性を消し去る

ネットの発達は創作物の時代性(イデオロギーやプロパガンダのような)を希薄化させたと思う。 例えば、最新曲も古い曲も、ネット上では全く同等に存在していて、youtubeで偶然見つけた古い曲の時代背景を理解することなく、曲をただ曲として感じることが出来る。 例えばいまはもう年増の元アイドルでも、彼女の全盛期の映像をネットで見つけた若者にとって、彼女はそこにいま生きているように映るだろう。 前時代にもそのようなことはあったのかもしれない。しかし、ネットは特にデジタル化が可能な創作物において、その機会を飛躍的に増加させた。創作物が生まれた時代の空気を全く知らない人間が、それをただそれとして受け取る機会が、いま、ネット上には溢れている。 僕にはその善悪は分からない。ただ、非常に刺激的だということだけは理解できるのだが、皆さんはいかがでしょうか。

仲宗根梨乃の「生きたダンス」

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RINO NAKASONE meets EXTRA BASS: CHOREOGRAPHY http://www.youtube.com/watch?v=HLXj7CcFTd4 最近日本でも表に出始めた振付師、仲宗根梨乃(NAKASONE RINO)は、少女時代を始め韓国ダンスグループのダンスも数多く手掛けている人物なんですが、そういった経歴は抜きにしても、彼女の踊りは単純にすごい。 生きたダンスって、多分あるんだ。彼女はそういう位置にいる数少ない一人なんだろう。この動画なんかを見ているとどうしても鳥肌が立ってしまう。細部に至るすべての動きに生気がみなぎっている。 かつて、目に見えないものが説得力を持っていた頃、踊りによって神意を語った人間が人を虜にした理由が何となく分かる。その時の人間が感じていたであろう神秘的な感覚を、僕たちもまだ確実に持っているし、そこに重要な何かが取り残されている気もする。

世界音楽市場におけるK-POPの存在感

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PSY「GANGNAM STYLE」はいかに世界を変えたか:「文化テクノロジー」としてのK-POP|Wired.jp ( http://wired.jp/2012/12/30/gangnam_style_psy/ ) ワイヤードジャパン編集長、若林恵氏執筆による記事です。PSYの熱狂から予見される世界音楽市場の更なるグローバル化について語られています。 TPPのような自由化の後押しがなくても、音楽における国境は既に見境なく剥がれ続けている。彼の意見に僕も心から同調したい。近い将来必ず到来するであろうその未来の世界において、(少なくともダンスミュージック分野では確実に)、韓国は市場を牽引する主要国となっているだろう。 世界音楽市場に精通した人物の意見は一読の価値ありです。

K-POPの奇跡「PSY」が本物だと納得できる映像(アメリカ・イタリア・フランス)

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PSYは間違いなく、去年末から現在に至る世界音楽市場を最も沸かせた奇跡のアーティストなんだけど、なぜか日本では(特にテレビでは)全くフォーカスされていないので、とりあえず、欧米ではすごいことになっていることが理解できる映像を紹介します。上からアメリカ、イタリア、フランスです。 皮肉にも、世界音楽市場の潮流に全く反応できない日本音楽市場とテレビ業界がどれだけガラパゴス化しているかを如実に物語っているわけだけど、まあただ、その良し悪しまでは僕にはわかりません。 PSY - The B96 Jingle Bash 2012 in Chicago http://youtu.be/tcjaL_leRCY Flash Mob di GANGNAM STYLE di PSY a Roma! 30.000 Presenze 10/11/12 http://youtu.be/mSslA1e7FRA Psy "Gangnam Style" take over Paris with a giant Flash mob ! http://youtu.be/9vrnohx8EuE 更に、以下の動画は韓国でのライブ映像。この熱気に某かの身震いを覚えないなら、動物としての能力が劣化して機能しなくなっているのではないだろうか。韓国の驚異的な前傾姿勢と熱気だけは、(時既に遅しかもしれないが)もうそろそろ認めるべきだと思う。 PSY - GANGNAM STYLE @ KYONGGI UNIVERSITY http://youtu.be/dnQBklMocFo

ガールズタレント好きが才能を無駄遣いしたサイトが圧巻

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HeventhNowel http://heaventh.web.fc2.com/ このサイト、とにかく一度PCから覗いてみてください。圧巻という以外に形容できません。 igoogleのようにRSSをぶちまけたビジュアルなんだけど、まとめられている内容がタレント活動をしている少女限定で、何より網羅されいる人数が莫大な上に、分類が細かい。どこまでも筒抜けにマニアック。 作者は「テンズライブ( http://tenslives.blog70.fc2.com/ )」という個人ブログのマスターで、こちらのブログも当然ガールズタレント情報に特化しています。 彼は京都在住の男性で、ウェブ制作会社に勤務している(らしい)。僕もたまに拝読しています。 これはあれだね、まさに才能の無駄遣いサイトだ。