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大森靖子という表現者

大森靖子 -「青い部屋」「高円寺」@ヲルガン座 http://youtu.be/AZiX4cdNWD4 うわー、大森靖子ですって。初めて聴いたんですが、いい。たまらない。絶妙なラインをたゆたっていく。このフラフラしたバランス感、すごい好き。 なんだか彼女、一部では天才天才と言われていたりするみたいなんだけど、言いたくなる気持ちもわからないではないんだけど、でも、そういう評価の仕方って、なんだかね。 「俺、こういう変わり種も理解できます」みたいな感じね。「神聖かまってちゃん」なんかもそうかもしれない。彼らや彼女を好きというより、彼らを評価できる自分が好きみたいな。個人的にそういうのがとてもいやです。いや、まあ、芸術をどう楽しもうがいいんだけど。 でも、自分が強烈に心打ち抜かれた類の人たちを、そういう自尊心誇示するために利用されるって、やっぱり気持ちの良い物じゃないですね。神聖かまってちゃんはニコ動で暴れてたころから狂気的にすごかったし、いや、いまだってなんだかんだまだまだすごい( 神聖かまってちゃん/ロックンロールは鳴り止まないっ 2009-2013|Youtube )し、この大森靖子もそういうことなんじゃないか。人の心を撃ち抜く説得力とエネルギーを持っている。それに魅了される。もっと見たい。もっと聞きたい。 確かに語りたくなっちゃう気持ち、分かる。僕も今なんだかんだで語っちゃってる。でも、こういう類のアーティストは、やっぱり本当に心から魅了された人同士で盛り上がりたいよね。僕だって偶然、本当に偶然、大森靖子や神聖かまってちゃんからは何かを感じることができただけなんだから。他の多くのことなんて、ほとんど理解すらできていないんだから。すべてのアンテナが研ぎ澄まされている人なんて、そうそういないんだから。

東京オリンピック招致用の映像に込められた思い

TOKYO2020 FINAL Presentation FILM http://www.youtube.com/watch?v=NuukhKnYqiw 2020年東京オリンピックが決まりましたね! 招致PR用に制作された素晴らしい映像の数々がYoutube(現在はほとんど消えてしまっている)でも見られるんですが、その中でも、上記に貼り付けた最終プレゼンで流された映像は涙がにじむほど秀逸です。 世界に対して日本人選手たちが示し続けてきたスポーツマンシップ精神は、スポーツに限らず、日本人の全体があらゆる場面で示してきた倫理観を伴ってさらに説得力を増します。映像にちりばめられたエピソードの連鎖はそれをいい塩梅にほのめかします(最終的にサッカー少女が敗者に寄り添うシーンは、女子サッカー日本代表が示した有名なエピソードと重なります)。 言ってみれば、この映像の演出は日本の総力を結集させる演出と言い換えることも出来ます。ひとりひとりの日本人が、観光客として、ビジネスマンとして、平和維持活動として、また、災害時の規律ある行動によって示し続けた信頼を大いに活用している。そのコンセプトを僕は熱烈に支持し、賞賛したいと思います。 であればこそ、今回招致が叶わなかったイスタンブールとマドリッドに対して真っ先にどう振る舞うべきなのかも、自ずから決まってきますよね。 そうして実際、調印の席での挨拶において、東京招致委員会はしっかりその根幹を表明してくれました( http://www.youtube.com/watch?v=ensTIx1HgEs※現在リンク切れ )。プレゼンから調印まで、そしてきっと7年後まで一貫した姿勢を示そうという気概が伝わってきます。まったく素晴らしい!